冗長化って障害時に便利なの?
こちらでは、前職でLAN工事の施工や設計を30年、ネットワークの構築やトラブル対応、
WIFI(無線アクセスポイント)導入やトラブル対応を20年以上してきた代表が今まで感じたこととかを
不定期にあげていきますので、よろしくお願いいたします
ということで第4号のお題は「冗長化って障害時に便利なの?」です
機器が故障したとき、自動で経路を切り替えてくれて何もしなくても復旧しますよ、
なんてITベンダさんがよく言いますよね
そりゃ、そうですよ、配線も2倍、機器も2倍売り上げがあがりますので・・・
ネットワークのダウンタイムもほぼ、気にならないくらいですよ~
おお、すばらしい!!
でも、それが有効なお客様と結局は障害時にわたわたしてしまうお客様とに別れてしまうんです
私が個人的に思うに、きちんと監視してたり人的リソースやらお金をかけられるお客様には有効だとは思います
冗長化の落とし穴・・・
①故障してるのに気が付かず、冗長してる機器も壊れてから気が付く
ほっといても切り替わると言っても、切り替わった後、故障機器を保守へ連絡して交換したり
予備機と入れ替えたりしないと、自動で切り替わった後は復旧するまでシングル構成となってます
機器の故障の考え方としては、導入した時期が同じだと、冗長化で稼働した機器も古いので故障する確率は
同じです。
故障に気が付くには、監視装置を入れて、メールで連絡させるなどの仕組みが不可欠です
そういったものがないと両方壊れてから気が付く・・・
②きっと言う「想定外」、壊れかけ状態の恐怖
壊れかけ・・・車だと速度がでないけど動くから近所の買い物ならいいかって感じでしょうか
人によっては修理だとなるし。。。
冗長化で相手が正常稼働している場合はこっちを通って、異常時にはあっちを通る
こういう場合、壊れかけはあっちにいったりこっちにいったり。
正常時は処理をお休みして、異常時は稼働する場合は、動いたり止まったりを繰り返す。
稼働監視もpingは通るけど、管理画面にはログインできないとか
機器がばっつり壊れることも多いですが、この壊れかけの状態はかなりの難解障害となりえます
だって、想定外なんですから、、、。
私は今まで、回線の冗長化はおススメしています
両方の回線を用途別でわけたり、束ねて速度をあげたりできますから
メリットのほうが多いと考えています
社内は、監視していて、情報システム部門がある場合を除いておススメしていません
壊れかけが原因で両方壊れたりもしますし、難解障害を生み、お客様では原因の特定ができませんので
保守契約のほとんどがこの機器が壊れたので交換してくださいというもので
どこが壊れたかわからないけど、助けて!は別料金
ダウンタイムも常駐していない場合、駆けつけ2時間、4時間、6時間で交換機器が届いて
それから設定情報を流し込んで、、、、6時間の場合は、ほぼ1日止まります
場合によっては翌日対応します♪となります
なので私がオススメするのは、予備機対応
ケーブルを抜き差しできれば、自社内で対応可能
うまくいけば、1時間以内で復旧できます
故障個所もここまで使えるとわかるので、故障機器の特定が早い
冗長化は場所と対応、そして壊れかけを意識して導入の決定をおススメします
上記の監視装置は安価な売り切りでの対応をしております
また、アドバイザリーサービスでは、お客様の切り分けのお手伝いも含まれております
お気軽にお問い合わせください
と宣伝で締めくくって終わりとします